ブランディングの勘違い 自己主張の強いこだわり情報に消費者はうんざりしている。
こだわりデパート状態と言われるこだわり情報の氾濫から一歩抜け出して、消費者が本当に必要とする情報をしっかりと伝える。


勝つためのブランド




ブランドに必要なもの

こだわりの氾濫=こだわりデパート状態

自社をブランド化するために、こだわり情報や他社より優れていると思われる点を、これでもかと並べるサイトが数多くある。 しかしそれは、情報発信側の主観的な自己満足のこだわり情報であり、消費者から見れば多くの似かよった情報と大差はない。いわゆる、こだわりデパート状態には消費者はもううんざりしている。

この残念な状態は、言いたい事を出来るだけ前面に出して、内容をしっかりと分かってもらおうとする事から来ている事もあるが、消費者がインターネットをどのように利用しているかに、あまりに無頓着なことが主原因である。

一昔前はそれも「あり」だった。しかし、インターネットが生活に当たり前に溶け込んでいる現在、消費者は必要な情報がすぐ手に入り、自由に比較が出来、その商品の多くの感想や評価も手に入れられる。消費者は賢くなった。

この現況を考えると、消費者が本当に必要な情報は企業が外に向けて言いたいことではなく、該当ページに消費者が知りたい内容がフォーカスされてあるかどうかに尽きる。言いたい事を一方的に言うのではなく、消費者が知りたい事へ焦点を当てるのだ。

「自分が言いたい」ではなく「顧客が知りたい」を形にする事。

情報発信側は、この事に注意して情報発信を心がけるべきである。

《言いたいより知りたい》

このキーワードこそが、本来の企業ブランディングのスタートラインと言える。

一方通行と気がつかず熱心に自社発信の言いたい事ばかりを積み重ねるのは、結局自己満足に陥る結果を生むだけである。なおかつそれに気がつかない。言いたい事を積み重ねる事でブランディングできると勘違いしている事例は多い。

低価格競争


価格を下げる行為は、価格意外の付加価値はありませんと自ら示している事に他ならない。 商品に確固たる自信がなく、価格でしか競争できない為に、低価格競争に飲み込まれているに過ぎない。 商品がつまらないから低価格にせざるを得ない。競合他社が安いからと価格競争に入り込み、商品の価値を自ら貶めている。

ブランドが醸成されていないと低価格競争に巻き込まれる事は必然と言っていい。

感動に不況はない。


高級品にはワクワク感やドキドキ感がある。 家に帰ったらすぐにでも開封したい。そんなすごいと思わせる商品が高級品でありブランドである。

商品を買い求めた時、家に帰るまでのワクワク感やドキドキ感などの期待感は、いい商品という紛れもない証である。 こういう感動を与える商品には不況はない。定期的に買ってくれるお客様、口コミによるお客様を中心に、いつも売れていく商品こそ、お客様の心に語りかけられる、いつまでも愛されるブランドなのである。