ブランド概要
ブランドとは? ブランディングとは? ブランディングの結果得られるものは?
インターネットにより価値観は多様化
企業と消費者の関係の変化
ブランディングという概念が創出される以前、企業はこぞってCIを計画・実行してきた。
インターネットの出現後、企業と消費者の関係が大きく変化。
価値観は多様化し、これまでの経営戦略は通用しなくなってきた。
主導権は顧客
必要な情報はすぐにインターネットから手に入れられる。価格の比較が出来、評価サイトまである。情報量が圧倒的に増えた現在、今まで企業側にあった販売主導権は、顧客の商品選択権に変化した。
ブランドを確立し、低価格競争から価値重視への転換をはかり、ブランド・ロイヤリティを形成していく原点は、まさに体系的なブランディングにある。
ブランドとは
ブランドは顧客側の概念
ブランドという言葉の根底をしっかり理解しておきたいが、ブランドの概念は決して情報発信側(商品提供者)にあるのではなく、顧客側の概念であるということである。いくら素晴らしい商品だと思い声高に叫んでも、顧客が見向きもしなければ、それはブランドとは程遠い。
顧客視点の発想
顧客側の心理を読んであるいは視点に立ってブランディングしていこうという考え方がない限り、それは成功しない。
手前味噌の思い込みで顧客のブランド意識をコントロールしようとすることは困難を極め、ブランディングは中途半端に終わってしまう。
多くの欠点を抱えた過去のCI的発想に囚われた手法の延長線上でブランディングが出来ると勘違いしてはならない。
ブランドを形成するということは、企業経営にとって非常に大きな価値を持つものであり、安定的、発展的な企業活動を大きく支えるものになっていくことは間違いない。
見失っている原点はないか?
インターネットの出現により、顧客は自在に情報を操り、真のこだわり情報のみを抽出する力量を身につけた。
今や主導権は顧客のものとなり、これでもかのこだわり情報の発信は意味をなさなくなった。
今まで通用してきた自社視点の発信情報は顧客は見向きもしない。発想の視点を自社に置くのではなく、顧客側の視点で情報があるのかを問われるようになった。
本来あるべき「お客様のために」の原点を再考する必要があるのではないか!?
自社の真のポテンシャルは?
自社の真のポテンシャルが陰に隠れているのではないか、曇っているのではないか。持ち味にフォーカスのあった企業活動が本当に出来ていると言えるのか?
消費者が、単に情報を受けるだけの消費者から、検索や比較を行い、情報を操る賢い顧客に進化した現在、ブランドを確立し、ブランド・ロイヤリティを形成する原点は、まさに入念に練られた体系的なブランド化計画にあると言える。
ブランディングは価値重視
ブランディングを具体的に考える場合。コスト重視か価値重視かに大きく分けられる。
コスト重視の場合は低価格路線のため、ブランドそのものの価値は低くなる。
価値重視の場合、高付加価値の戦略となり、その構成要素に、商品や会社に加え人に対する思いや憧れなどの情緒的な部分も大きく加味され、低価格競争に巻き込まれない強い戦略として、望むべき期待される姿となりやすい。